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【白井さんのエッセイ】40~50年前に書いた自分の・・・
白井さんのエッセイ 2021年03月02日40~50年前に書いた自分のレシピが出てきて、当時、普通に使っていた言葉や言い回し、調理器具の名前が、近頃のレシピに出てこなくなっていることに気がつきました。
例えば、洗いゴマはほとんど見かけなくなり、スーパーに並ぶのは、いりごまとすりゴマがほとんど。中でもすりゴマを選ぶ人が多いのではないかしら。最近は残念ながら鮮度や香りより、少しでも調理時間を短縮・・・という人が増えたのかな。
昔は必ずあった大ぶりのすり鉢も「やっぱり場所をとるから小ぶりを買ったのよ」とよく聞くようになり、そういう私もいつしか大きいものは棚の奥に・・・。手頃なサイズで少し重みもあるすり鉢がかわいくて、ついそちらばかり使ってしまいます。陶器で下にすべり止めのゴムもついています。
今日はクルミをつぶしました。今、体にとてもいいと評判です。東洋ナッツのTerragranoというシリーズは、化粧箱に密封された小さなパックが5つ入っていて、酸化しにくく便利に使えます。一つが小さいすり鉢でつぶすには丁度いい分量の18g。友人にも時々プレゼントして喜ばれています。みんな元気でいて欲しいから。
すり鉢ですったくるみを、時には鍋に残ったゆうべの煮物の残り汁でのばして、香辛料を入れて、今夜のサラダのドレッシングに。すりたてのフレッシュなくるみの香ばしさはひと手間の価値がありますよ。家の料理は昨日から今日、今日から明日へとつながっています。今日食べたものが明日の笑顔のエネルギーになるように・・・。