【白井さんのエッセイ】毎年秋が深まると食用菊を・・・

2018年12月05日

 毎年秋が深まると食用菊を送ってくれる友人がいます。「もってのほか」と呼ばれるその菊はやさしい色。淡くほんの少し紫がかった薄いピンク色の菊が箱いっぱいに届きます。もう何年になるかしら、今年はちょっと遅れ気味。少しお酢を入れてゆがいて、冷凍に。
私からは彼女のリクエストに応えて牛肉を送りました。「赤身が多い方がいい、元気をださないと・・・」と言います。どうも体調が悪くご主人と病院のカードの数を競う程とか。



 
そういえば、この所、友人のご両親の永眠を知らせる「喪中につき年頭のご挨拶を遠慮します」の葉書きが次々と届きます。享年は90歳以上、100歳に近い方もおられます。電話をかけると、皆元気のない声・・・。そして必ず疲れが取れない、目が、膝が、頭が重い・・・と不調を訴えます。この夏の暑さと介護はくたびれたと。
 
私の友人たちはみな70歳を過ぎています。「一生分飲んでしまったからこれからは上手に彼の肝臓に付き合わないとね」と、ご主人の不調を伝える友人の声も耳に残ります。元気にお酒を飲んでモリモリ食べてあっちこっちに走りまわっていた頃のご主人の姿が目に浮かびます。死ぬまで元気でいられたらどんなにいいかしら。
 
ひどい暑さとストレスをくぐり抜けてきた、この体をいたわるためにも食事は大事。本気の冬が来る前に今こそ免疫力を上げる食事で寒さに備えましょう。


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