「夏バテ」をしっかりリセット！“秋の病気”にも注意

きれいとナッツと暮らしのこと 2022.10.26

「暑い夏も終わり、やっと過ごしやすい季節がやって来た！」…はずなのに、何となくカラダがダルい、スッキリしない、たくさん寝ても疲れが取れない…。
夏の暑さや冷房、その寒暖差などの影響で自律神経が乱れることで引き起こす「夏バテ」で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

夏バテ解消には、食事・運動・睡眠のバランスを整えることが大切だと言われています。食事に気を付け、運動を普段の生活に取り入れて、しっかり夏バテとお別れして秋を存分に楽しみましょう♪

今回も東洋医学・漢方に精通する工藤内科院長、工藤孝文先生によるアドバイスも交えてご紹介します。

食生活の乱れには「ローフード」がおすすめ

まずは食事について。
食生活の乱れには加工されていない生の食材「ローフード」の摂取が大事で、果物や生野菜、ドライフルーツ、ナッツ類、海藻、納豆などがおすすめされています。

工藤先生によると、"健康な自分自身でいるために大切なのは、体に良いことを継続することです。そこでおすすめしたいのが、アーモンドやクルミ、カシューナッツ、ピーナッツなどのナッツ類を食べること。なぜなら、とっても簡単な上に、効果的と言えるからです。※1"

また、これからの時期に旬を迎えるきのこ類もイチオシ。きのこは低カロリーで食物繊維が豊富。食物繊維は腸内環境を整え、便秘改善に効果があるといわれています。実りの秋を楽しみながら食事に取り入れたいですね。

そしてもうひとつ重要なのは「ミートファースト＆カーボラスト」という食べ方。その名の通り「肉を最初に、炭水化物を最後に食べること」です。たんぱく質が豊富な肉を最初に摂ると食欲が満たされ、無理なく主食の量を減らして食べ過ぎを防ぐことができます。必然的に摂取カロリーを抑えられるので、ダイエット中の方にも良い方法ですね。

ちょっとしたことで運動を習慣化

続いて運動について大事なのは「日常生活の中で効率よくカラダを動かすこと」。

特に、老廃物は下半身に溜まりやすいと考えられているので、大またで歩く、階段を使うなど、下半身をよく動かすことを意識してみてください。椅子に座るときには呼吸を意識しながらゆっくり座る、これだけでも太ももやお腹などの大きな筋肉が使われるように生活の何気ない行動を一つひとつ意識するだけで体のいろんな筋肉が使われます。

運動が苦手でなかなか続かないという方もこれらを「習慣化」することで疲れない体が手に入りそうですね。

質の良い睡眠方法

寝る2時間前の入浴が良いとされています。体温が下がってくるときに脳が回復したり眠気が出たりすると言われているので、ゴールデンタイムといわれる始めの3時間の睡眠の質が上がります。ベストな睡眠時間は年齢によっても異なりますが7時間と言われています。睡眠不足、睡眠の質が悪いと高血糖、高血圧、免疫力の低下など様々な病気につながりやすくなるので、睡眠で生活習慣を整えることが大切です。

"食欲の秋"は生活習慣病を悪化させる！？

夏の暑さもやわらぎ、夏バテの症状もないし「安心！」と思っている方、実は秋にも“季節の病気”があるんです。
その予防対策についても、工藤先生にお聞きしました。

"日照時間が夏から秋にかけて短くなります。それにより、脳内の神経伝達物質のひとつ「セロトニン」が減っていきます。セロトニンを増やす手っ取り早い方法は糖質を取ることです。実際患者さんを診断しても、秋にかけて「ヘモグロビンA1c」「血糖が悪くなる」「体重が増える」という方が多くなります。特に、夏バテでお腹を壊している方はとても危険です。セロトニンは90％が腸で作られているので、それが機能しなくなる＝セロトニンができにくくなる。日照時間が短くなってセロトニンが増やせない、のダブルパンチになるわけです。この時期はセロトニン不足になりやすいと認識して過ごすことが大切です。（工藤先生）※2"

では一体セロトニンはどうやったら増えるのでしょうか？？

"一番効果的なのは「ダンス」です。リズム運動が1番セロトニンを増やしやすいです。また、「筋トレ」もセロトニンがどばどば出ますのでおすすめです。そのほか、「ガムを嚙むこと」や「口角を上げること」もおすすめです（工藤先生）※2"